240722和風喫茶にて
2024年8月11日
何か古びた香りがする喫茶店。
廻りを見回すと、レトロ感満載だ。
かつて大きなお屋敷で働いていたメイドさん(無論今のメイド喫茶のとは比べ物にならないだろう)を思わせる身なりのおばさんが、にこやかに注文を受けに来た。
「ブレンドを」
「承知致しました。少々お待ち下さいませ」
この店は、かつて華族と呼ばれていた一族の土地に残された〝離れ〟を改装したものなのだそうだ。
今となっては、華族もへったくれも無いんですけどねと笑いながら、スーツ姿のマスターは、この辺りの色々な話をしてくれるのだった。