思:やりたい事とできる事は違う
ヴォーカルスクールに通っていた頃のはなし。
いや、別にプロになりたくて通っていた訳ではなくて、好きな事をもっと上手くなりたいと考えての事だったんですが。
さて、同期に歌手志望の子がいまして。
彼女の声質は、先生曰く「うたのおねえさん」だったんですが、当の本人はロック歌手を目指していたらしく、レッスンの度に練習曲として、そういう曲ばかりをチョイスして来ていたんですよ。
ただ、途中でキィが合わないのもあって出なくなる。
高すぎたり低すぎたりして、出ない声を絞りに絞って出す。
見かねた先生が、色々と注意やアドバイスをしつつ最後に言ったのが、この「やりたい事とできる事はちがう」という言葉でした。
自分がいくら望んでも出来ない事もあるし、やりたくなくても出来てしまうor才能があったりする事もある、というか何というか。
彼女、物凄く不満げにしていたのが印象的でした(苦笑)。
この時は「歌う」という事に関しての話だったんですが、これって色々な場面でも出くわすよなぁと最近改めて痛感してます。
例えば、将来について考えたり夢を描いたりしていた頃にワタシは、イラストを描いたりデザインをする仕事に就きたかった。
まぁ、余り関係ないかも知れないけど…親のわがまま(マジでこれでした)のお陰で、その道には進めず結局流れながれてDTPやらデータ入力やら販売員やらをやってきましたが、その中でタイピングスピードの速さから「文字を打つ仕事」の方が向いているのかなぁと苦笑いしたもんです。
デザイン系の仕事に憧れていたのは確かだけど、実際には周りにイラストや絵が物凄く上手い子が多く、良く、「才能もないくせに」と親にまで比較しては馬鹿にされ、その子たちにもマウントを取られたりしてました(苦笑)。
そんな中、親に黙ってこっそりデザイン事務所とかに作品持ち込みをしたりしても余り良い評価を得られませんでしたし(^^;;
※専門的な学校を出ていないのもあるけど、要は才能がないのか、あるいは下手すぎてお話にならなかったのかもしれないw
その逆に、文章を書くことだけは馬鹿にされたことが無かった。
学生時代に、何度か読書感想文や作文で入賞(といっても優勝した訳ではないですが)した事もありましたし、実は俳句や短歌も詠んだりする(笑)。
才能はないにしても、こうやって文章を書く事は在る意味「得意なのかも」と、ぼんやり感じましたw
…やりたい事とできる事はちがう。
それを改めて痛感したという(苦笑)。
でも、諦めきるには未練も打ち払えない。
で、溜め息をつきながらも「好き」なことをやめてしまう気にはならなくて、今に至ります。
諦めたらそこで試合終了と某先生も仰ってましたよねw
だからこそ、その落差(隙間?溝?)をできる限り狭くし、近づけていくように皆頑張って勉強したり努力してるんだよなぁと最近思います。
それが出来た人だけが、自分が望む夢を掴めるんだろうなと。
そして、諦めずに何かを頑張っている人には、いつか良い事があると信じたいな。
まぁ、ワタシはもういい加減とんでもない年齢(苦笑)なので、将来とか夢が云々なんて若い人みたいなことは、最早いえた立場ではないですが、やりたかった仕事ではなく趣味としてでも、放り出さずにとことん愉しんでいこうと考えてます。
また、新たに文字系のblogとしてWEBライティングとかアイテム話を掲載する場を作り、そちらでは文才はないですが色々と記事を綴っていこうとたくらんでいたりしますw
せっかく、文章力のが画力よりも勝っているというのであれば、逆手にとっちゃえ!とばかりに、ね☆