お、お客様…御無沙汰致しております。
少し込み入った”野暮用”がございまして、しばらくお店の方をお休み致しておりました。
大変申し訳ありません…。

さて、お詫びと言ってはなんですが新作のお飲み物の試飲など如何でしょうか。
今回は、暖かい飲み物でありながら別の意味では、やや「冷ややかな」紅茶、でございます。ささ、どうぞ。

さっぱりとした中に柔らかに香り立つ花の匂いがよろしゅうございましょう？
これは紅茶専用に育て上げられた「乙女の想い」と言う薔薇の花びらと蜜を使ったものなのですよ。
ストレートですと、香りも味もかなりキツめですので甘めに精製した特製ミルクを…

ああ…お客様、そんなに急いてお飲みになると…ほら…。

恋を知り始める頃の乙女にしても，薔薇にしても美しいだけではなく、「とげ」がございますので、ね。

「薔薇の想い」レシピ：

薔薇紅茶”乙女の想い”：１杯分
“乙女の想い”の花の蜜：適量
特製”幼心のミルク”：適量

紅茶を熱いうちにポットから、ゆっくりとカップに注ぎ、同じくその蜜を茶さじに２杯そっと混ぜ込む。

砂糖漬けにした薔薇の花びらを数枚浮かべ、それが少し沈み始めたら出来上がり。
ただし、ストレートは刺激がかなり強めなので、甘いミルクを適量注ぎ込んで仕上げる。
＃この紅茶は、ミルクは普通の物では逆に味に締まりが無くなるので、必ず“乙女の想い”のと呼ばれている薔薇から「夢見蜂」が採った蜜を混ぜ込んだミルクを使用のこと。

…年頃の乙女は本当に取り扱いが難しゅうございますよ、お客様…。