ブログの絵・ロゴ・撮影写真はワタシのオリジナルです。無断流用・転載はしないでネ(^^;;

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menu.43「睡蓮の想い」 幻想シリーズ

menu.43「睡蓮の想い」

掛ける言葉が毎回裏目に出てしまい行き違う気持ちが悔しい。 沈みきった心を引きずり歩いていると、不思議な雰囲気のカフェが見えてきた。 そう言えば、あそこって先輩から教えて貰った店なんじゃ…? レトロな佇まいを見せる、その店の古ぼけた看板には『…
描:MOONLIGHT-CAFE イラスト

描:MOONLIGHT-CAFE

月明かりを落とし、一人静かに飲もう。 暖かな漆黒の。 その想いは月と同じ。遠く遠く届く事無く…遷ろう光。 その想いはその映り込んだ月と同じ。揺らぎ揺らいで…形を変える。 手を伸ばせど遠い空。 手を伸ばせど掴むことさえ出来ぬ存在。 ただ憧れる…
menu.42「虹と星のカクテル」 幻想シリーズ

menu.42「虹と星のカクテル」

流星祭の夜のみに採取出来る「星の欠片」を材料に仕上げた飴細工、 雨止まぬ森の向こうに掛かる虹の麓の酒工房製の「虹の酒精」を「星月夜」リキュールで溶いて、空色ジュースで割った物と… 後は星屑シュガーと… よし、できた。 …かの小さな街で、幻想…
描:海の底、たゆたう薔薇ありて イラスト

描:海の底、たゆたう薔薇ありて

それは、誰が投じた物かは判らない。 判らないが…それは尊く気高い想いが結晶となり、薔薇の花を象ったと言う。 かつて海を往き、不幸にも沈んでしまったその船の底。 愛しい人を待ち続け、そのまま消え去ってしまった貴婦人が傾けるグラスには、その想い…
menu.41「星まつり」 幻想シリーズ

menu.41「星まつり」

盛夏。 この街には星祭りと言う物があり、長い間、延々と続いている。 年に一度、海に沈む太陽がラヴェンダーの光を放ち、空に上がる月が珊瑚礁を思わせる紅色に染まりだした頃に祭が始まりを告げ、その三日間続く祭は今日が最終日だ。 夏を司る筒媛を称え…
menu.40「夏ノ夕暮レ」 幻想シリーズ

menu.40「夏ノ夕暮レ」

日中の暑さも、夜が近づくにつれ若干とは言え収まっていく。 じんわりとまとわりつく暑気を払うべく立ち寄るのはいつもの店だ。 「いらっしゃいませ」といつも通りの柔和な笑顔を見せながら店主が近づいて来た。 —暑いね。 「お暑うございますねぇ。これ…
menu.39「STAR-RAIN」 幻想シリーズ

menu.39「STAR-RAIN」

夏の夜。 ようやく外気に涼しい風が混ざり、過ごしやすくなるこの時間帯は僕にとって心が休まるひとときだ。 窓から見あげた空には、星がゆらめいていた。 まさに降ってきそうな程の満天の星…。 ふと、あの店で飲んだカクテルを思い出す。 確か…名前は…
menu.38「さくらんぼゼリー」 幻想シリーズ

menu.38「さくらんぼゼリー」

毎日、お暑うございますね! セミの合唱には正直、げんなり致しますね…。 さて、今回は涼やかなデザートをご用意致しました。 桜の里にグレートチェリーと言う大きな花が咲く樹木があるのですが、その樹に実った大きなサクランボウをそのまま使っての冷菓…
menu.37「爽夏」 幻想シリーズ

menu.37「爽夏」

いよいよもって夏に突入した。 朝からセミの抜け殻を発見、しかも今夏最初の奴を見つけた瞬間、あの騒がしい鳴き声が頭の中に響いてきてげんなりする。 早々と作業を済ませ酷く暑い日差しの中、立ち寄った行きつけの店はいつも不思議な雰囲気をたたえた店だ…
描:ほっと一息。-カップベンダーの珈琲- イラスト

描:ほっと一息。-カップベンダーの珈琲-

「お疲れ様」 同僚達の、まさに同情に満ちた挨拶に見送られ,俺はオフィスを後にした。 真っ直ぐ帰る気にもなれず、その足で下のフロアにある自販機コーナー兼休憩室へ立ち寄る事にする。 他人の失態から起きたミスを運悪く全面的にひっかぶる羽目になった…